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お金を借りるときは管理が大事

負債が多額になり過ぎてしまい火の車になってしまう、返済に首が回らなくなってしまうと自己破産を申請しなければならなくなり、そうなってしまうと様々な社会的ペナルティを課せられることになるためできる限り避ける必要があります。

 

しかし、借金は金利の計算も複雑なだけでなく、多重債務ともなれば自分で管理するのも大変な手間になってしまいがちです。

 

借り入れの管理のためにはどのようなことに注意していけば良いのでしょうか。

 

事業資金の管理に用いられる「借り入れ依存度」

個々の家計において、借金はあまり良いものとされていませんが、これはお金にだらしない印象を持たれる可能性があることを理由としています。

 

簡単に言うと体裁が悪くなるという話で、住宅ローンや自動車ローンならばまだしも、キャッシングによる負債となるといよいよ他人からダメな人というイメージを持たれることになります。

 

しかしながら、こういった考え方は古いもので、近年ではキャッシングをしていようが、多額のローンを抱えていようが、それに見合っただけの収入や資産があれば問題は無いとする考え方が台頭してきているのも事実です。

 

つまり、借金に首が回らなくなってしまいそうな人は低い評価がなされるものの、借金をしていてもその分稼げる人物で、すぐに返済が可能となれば他人からの評価もそれほど落ち込むことはない、ということを意味しています。

 

この考え方はそのまま「借り入れ依存度」にも適用することができます。借り入れ依存度とは、総資産における有利子負債の割合を意味しており、個々の家計ではなく企業において用いられる考え方となります。

 

計算式で表すと以下の通りです。

 

借り入れ依存度=有利子負債÷総資産×100(%)

 

有利子負債、総資産といった言葉は経理の中で使用される言葉で分かりにくいと思われますので、もう少し砕けた言い方に直すと、有利子負債は利子のついた借金を、総資産は自分が持っている借金も含めた全財産ということを意味しています。

 

ここから考えると、借り入れ依存度とはつまり全財産における借金の割合を意味しており、手元にあるお金の内に借金が何パーセントを占めているかを表していることが分かります。

 

例えば預貯金と財布の中にあるお金の全てを合わせて90万円の現金があるとして、10万円の借金を抱えているのであれば、総資産(ここには借金を含めます)は100万円ということになり、その内の10%が借金であるため、借り入れ依存度が10%ということになります。

 

ここまで理解できれば分かると思いますが、借り入れ依存度は高ければ高い程、借金が返済しにくい状態であることを示しますので、ある程度の目安を考慮しておく必要があるのです。

 

企業の場合には借り入れ依存度があまりに高過ぎると、銀行からお金を融資してもらいにくくなりますので、常に厳密にチェックしておく必要があるわけです。

 

融資をする銀行側からしてみても、利子も含めて全てを返済してもらわなければ商売になりませんので、借り入れ依存度は非常に重要な項目として厳しいチェックをしていくことになります。

 

キャッシングサービスのコマーシャルなどを見ていると、収支のバランスをよく考えてご利用ください、という言葉が添えられていますが、これは借り入れ依存度が高くなってしまわないように注意してくださいとも言い換えられ、簡単に言えば借金で首が回らなくなるように注意してくださいと言っているわけですね。

 

借り入れ依存度に目安はあるのか?

企業活動における借り入れ依存度の目安としては、30%以下ならば健全な依存度であるとされています。

 

借金だらけで会社が立ち行かなくなる寸前、融資を受けても返済されない可能性がある危険な水準としては、卸売業で50%前後、製造業ならば60%前後とされていて、大体50%を超えると企業が危険な状態にあると判断されることになります。

 

それでは家計における借り入れ依存度にもこれらの数値を当てはめることは可能なのでしょうか。答えは否、企業と家計では事情が異なるため、そのまま当てはめて考えるのは妥当ではありません。

 

企業と家計で大きく異なるのは、借金によって得られる将来性にあります。

 

企業の場合は新たな商品やサービスを開発するためという意味があり、借金をしても事業を拡大して利益を伸ばせるのであれば問題無いと考えられますが、対して家計における借金の場合には企業のように開発力があるわけでもなく、いきなり大金を稼げるようになるとは考えにくいため、成長性や将来性が乏しいと考えられます。

 

このように同じ借金でも企業のする借金と家計がする借金とでは勝手が大きく異なるため、全く同じものとして考えるのは危険です。

 

家計における借り入れ依存の目安について、強いて言うのであればパーセンテージではなく余裕を持った返済ができるかどうかが目安となりますので、やはり収入と返済のバランスを考えなければなりません。

 

生活費における返済額の割合を考慮した方が良いでしょう。自由に使えるお金の内、どの程度を返済に充てられるかを見ていくことによって、借金の管理をしていく方が無難です。

 

利用前には返済計画を、複数社から借りているならば一本化を検討すべき

借金で首が回らなくなるといった事態を未然に防ぐために必要なことは、まずは利用前に返済計画を立てること、次に複数社から借りている場合には借金の一本化の検討となります。

 

キャッシングサービスは手軽に利用できるように制度も整えられていますので、ちょっとした拍子についつい何も考えずに利用してしまいがちです。

 

しかしこれはあまり良い借り方とは言えません。契約を結ぶ前には一歩踏み止まって、もしも今借金をしたら今後はどのような生活が待っているのかを想像する必要があります。

 

より具体的に言うならば、借金の返済は月々にいくら必要となるのか、何年間の返済生活が待っているのか、返済額は妥当であるかどうか、生活が苦しくならないかどうかなどを考慮する必要があります。

 

ここで無理の無い返済計画を立てられるのであれば、キャッシングの利用も良いわけですが、返済生活がきつくなりそうならば融資を受けない道や、最小限の融資に留めるための手段を考えていく必要があります。

 

もしも既に多重債務者となっており、複数社から融資を受けているのであれば、借金をまとめて一本化するという方法も考える必要があります。

 

A社から元金50万円を、B社からは100万円を、C社からは70万円を借りているという状態だと、それぞれに対して借金を返済しなければならなくなり、管理も大変です。

 

A社は毎月10日に、B社は毎月25日に、C社は月末に返済しなければならないといった事情があるならば尚更で、返済期日に追われる日々が精神的にも負担となってしまうこともありますので、1つのローンに借り換えてしまうことで負担を減らしていくのがお勧めです。

 

一本化することによって精神的負担も軽減させることも可能ですし、ケースによっては金利の負担額も月々の約定返済額も少なくなる可能性もありますので、検討してみて損なことはありません。

 

借金をする上で何よりも怖いのは、借金を借金で返済して多重債務者となり、金利に金利がかかってしまってあっという間に元金が膨れ上がってしまうことです。

 

そうならないためにも借金の管理はしっかりと行っていかなければなりません。